R5/10/11 第1回ふれあい福祉まつり

社協本部

社協初の試みとなる「第1回ふれあい福祉まつり」。村民が福祉について考えを巡らせ、より身近に感じてもらおうと企画したものです。約50名が参加し、賑いを見せました。

当協議会の副会長からの挨拶、上小阿仁村長の来賓挨拶からスタートです。当日は講演・ふれあい食堂・研修の3つを行いました。

◆第1部 基調講演『100歳村 元気村 上小阿仁村』

株式会社エフエム秋田代表取締役社長である船木保美様にお越しいただき、上記テーマにて講演していただきました。


人生100年時代、必要なのは「生きがいづくり」と船木様は語ります。ご自身は働くことが生きがいとしたうえで、徳島県上勝町の葉っぱビジネスを紹介。健康面・収入面など多方面から見て、多くのよい影響があるそうです。仕事以外でもその人それぞれに生きがいがあると、より豊かに過ごせると話していました。

さらに葉っぱビジネスは農協職員の方が考案した、と説明し「自分たちの住む地域を治め、守り、育てる“住民自治”が大切。その上で住民だけではできない部分を、プロデューサーのような形で行政や関係機関に協力を仰ぎ、連携していくこととよい」と述べていました。

時折、参加者の笑い声に包まれながらの講演は大盛況でした。質疑応答の時間では「上小阿仁村で新しいビジネスをするなら?」などの多くの質問があがり、参加者にとって意義深い時間となったことでしょう。

◆第2部 村民ふれあい食堂

献立はカレーライスとサラダ。ボランティア調理員の石上さんによると、老若男女問わず食べやすいように、今回は甘口に仕上げたそうです。感染対策をしつつ、美味しいご飯と会話を楽しんでいました。

◆第3部 「災害ボランティア活動」実践研修(秋田県社会福祉協議会と共催で実施)

上小阿仁村では、2022年、2023年ともに大雨による水害が発生しています。いち早く復旧に向けて活動できるよう、NPO法人にいがた災害ボランティアネットワーク理事長の李仁鉄様に講義していただきました。

前半は座学で、災害発生率や被災時に必要な支援、被災者心理、災害ボランティアセンターの役割などを説明。特に被災時は家屋などに被害が出る「物理的被害」、災害によって引き起こされる体調不良などの「身体的被害」、今後の見通しが立たない・もっと被害が大きくなったらどうしようなどの不安感から来る「心理的被害」など計6つのニーズがあるとお話いただきました。メモを取りながら、真剣な眼差しで受講している参加者の姿が印象的です。

後半はグループワーク。4~5人の班に分かれ、避難所での困りごと探しを行いました。過去に実際開設した避難所の写真を数枚見て、避難者が困りそうなことを考える演習です。
公民館にすし詰め状態の写真や、支援物資配給場所に長蛇の列がある写真などから、見つけた困りごとを付箋紙に書いていきます。


「普段の自分の生活が避難所でできるか」「高齢者や子供、介護が必要な人、視覚・聴覚などに不安がある人など様々な立場に立つとどうか」とのアドバイスを受けて行いました。
出てきたものを見てみると、「プライバシーが守られない」「衛生面が不安」「床が硬くて眠るのが大変」「狭くて車イスでの移動ができない」など、多くの意見が。他グループの意見を見て、より理解を深めていました。

1日を通して福祉のこと、村のこと、自分自身のことを考えるきっかけになりましたら幸いです。
来年以降も企画していきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。

最後になりますが、ご参加くださった皆様、講師を務めてくださった船木様、李様、共催にあたり多大なるご助力をいただいた秋田県社会福祉協議会の皆さま、誠にありがとうございました。

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