毎年恒例の小学生向け福祉教育。今回は上小阿仁小学校4年生の皆さんに向けて行いました。
1⃣講義『福祉ってなに?』
座学形式の講義からスタートです。まずは車椅子を開きます。初めて車椅子に触れた児童たちは、試行錯誤していました。
車椅子に座りながらの講義では、当社協事務局長が先生となって『福祉ってなんだろう』をテーマに進んでいきます。
『福』と『祉』の字の成り立ちから推測したり、当社協の事業をかみ砕いて説明したりして、福祉そのものの意味や重要性を一緒に考えました。
講義の最後には『自助・互助・共助・公助』の観点から、住み慣れた地域で暮らし続けるために大事なことを学びます。児童の皆さんは、大切なワードを書き留めながら真剣に聞き入っていました。
2⃣車椅子に試乗
講義終了後は、車椅子を実際に動かしてみます。ブレーキを外し、ハンドリムを握って前進させたり後進させたりさせてみました。最初は難しそうにしていましたが、徐々にコツを掴んで方向転換もスムーズにできるように。
慣れてきたら障害物を置いて操作しました。丁寧にゆっくり動かし、全員が障害物にぶつかることなくゴール!「難しいけど、だんだん慣れてきた」と話したり友達の操作を見て「上手だね!」と褒め合ったりしていました。
3⃣児童の皆さんによる踊り披露『よっちょれ』
練習した『よっちょれ』をぜひ披露したい、とのことで『村民ふれあい広場』に来ていた村民の前で踊っていただきました。
鳴子を両手に持ってスタンバイする背中から気迫を感じます。元気かつ軽快に音に乗る児童の皆さんに、観客たちは手拍子を送りました。
最後はビシッと決めポーズ!大きな拍手に包まれました。
4⃣災害用備品の組立体験
上小阿仁村では令和4~6年の3年連続で大雨による水害が発生しています。児童の皆さんも、日常に自然災害の危険性が潜んでいることを十分理解してる様子です。そんな“もしも”の時に役立つヘルメットと簡易トイレの組み立てを実際にやってみました。
まずはヘルメットからです。コンパクトに畳まれたヘルメットを見て「こんな形のヘルメットもあるんだ!」と驚いた様子。頭部を守れるよう組み立ててみます。手こずっている友達に教えながら無事完成しました。
被ってみると意外と軽いことに驚いた表情が印象的です。「軽いのにしっかりしてるね」と言い合いながら、カメラに向かってピース。仕舞う際も教え合いながら片づけていました。
続いて簡易トイレを作ってみます。説明書をよく読みながら協力して組み立てる3人。「うまく部品がはまらない」「こっちを持っているから、ここに入れてみて」など声を掛け合いながら少しずつ完成に向けて手を動かします。
途中、大人の手を借りながら見事完成させました。周りから見られないための黒いポンチョを着て、実際に座ってみると「普通のトイレみたいな座り心地」「でもこれを普通のトイレの代わりにするのは恥ずかしいかも…」など、さまざまな感想が。実際に作って座ることで避難時のことをリアルに想像できたようです。
2時間弱程度の短い時間でしたが、児童の皆さんに少しでも福祉のこと、上小阿仁村社会福祉協議会のことなどに対して理解を深めていただく機会になっていたのであれば幸いです。